超音波(エコー)検査 Echo

体に負担なく、リアルタイムで体内を詳しく観察する

体に負担なく、リアルタイムで体内を詳しく観察する超音波検査は、人の耳には聞こえない高い周波数の音波を体に当て、その反響を画像として映し出す検査です。放射線を使わないため被ばくの心配がなく、体に全く負担のない非常に安全な検査です。痛みもありませんので、妊娠中の方からお子様、ご高齢の方まで、どなたでも安心して受けていただけます。
この検査では、臓器の形や大きさ、血流の状態などをリアルタイムで観察できるため、「体の中の聴診器」とも言えるほど、診断に役立つ多くの情報を得ることができます。

当院の超音波検査が“特別”な理由 ― クリニック向け最上位機種「Aplio me」を導入

当院では、診断の質を一切妥協しないという想いから、キヤノンメディカルシステムズ社が誇る超音波診断装置のフラッグシップモデル「Aplio me」を導入しています。
なぜ最高峰の装置にこだわるのか?それは、見える画像の「質」が、病気の早期発見率、そして診断の正確性に直結するからです。

Aplio meのすごさを、身近なものに例えると…

① 画質 「一昔前のテレビ」と「最新の4Kテレビ」の違い

従来の装置ではぼんやりとしか見えなかった臓器の内部が、驚くほど鮮明に見えます。これにより、見逃されがちだった数ミリ単位の小さながんやポリープ、脂肪肝のわずかな変化などを、より早期の段階で発見することが可能になります。

② 微細な血流の可視化 「普通のカメラ」と「高性能な暗視スコープ」の違い

がんなどの病変は、大きくなるために正常な組織とは違う、異常で微細な血管を作ります。Aplio meは、このかすかな血流のサインを捉えることができます。血流の有無やパターンを詳しく見ることで、しこりが良性か悪性かを判断する、極めて重要な手がかりを得やすくなります。

③ 組織の硬さの測定 果物の熟れ具合を、触らずに調べる技術

健康な臓器は柔らかいですが、肝硬変や一部の腫瘍ができると組織は硬くなります。Aplio meは、体に特殊な超音波を当てることで、臓器の「硬さ」を色で表示できます。これにより、肝臓の線維化の進行度などを、体を傷つけることなく客観的に評価することが可能です。

当院では、これらのクリニック向け最上位機種X経験豊富な臨床検査技師が丁寧に操作し、院長である専門医が的確に診断します。

当院で受けられる主な超音波検査

腹部エコー

肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓など、お腹の中の臓器を広く観察します。脂肪肝の程度や胆石の有無、各臓器の腫瘍などを調べる、健康診断でも基本となる検査です。

こんな方におすすめ
  • 健康診断で肝機能異常を指摘された
  • 腹痛がある
  • 脂肪肝や胆石が気になる
  • 血縁者にがんの方がいる

など

心エコー

心臓の大きさや壁の動き、弁の状態、血液の流れなどをリアルタイムで観察し、心臓がポンプとして正常に機能しているかを評価します。心不全や心筋梗塞、弁膜症などの診断に不可欠です。

こんな方におすすめ
  • 動悸・息切れ・胸の痛みがある
  • 足がむくむ
  • 健康診断で心電図異常や心雑音を指摘された
  • 高血圧や糖尿病がある

など

血管エコー(頸動脈・下肢血管)

頸動脈

脳梗塞の原因となる、首の血管(頸動脈)の動脈硬化や狭窄(血管が狭くなること)、プラーク(血管の壁のコブ)の有無を調べます。

下肢血管

足の血管の詰まり(閉塞性動脈硬化症)や、静脈に血栓ができていないか(深部静脈血栓症・エコノミークラス症候群)を調べます。

こんな方におすすめ
  • 高血圧・糖尿病・脂質異常症がある
  • 喫煙習慣がある
  • めまいや立ちくらみがする
  • 足の冷えやしびれ・むくみが気になる

など

甲状腺エコー

甲状腺エコーのどぼとけの下にある甲状腺の大きさや形、腫瘍(しこり)やのう胞(液体が溜まった袋)の有無を調べます。触診ではわからない小さなしこりも見つけることができます。

こんな方におすすめ
  • 首の腫れやしこりが気になる
  • 健康診断で甲状腺の異常を指摘された
  • 血液検査で甲状腺ホルモンの異常があった
  • 動悸や体重減少/増加が気になる

など