
「通勤・通学中に急にお腹が痛くなる」「大切な会議の前に限って下痢をしてしまう」「お腹が張って苦しいのに、便秘でスッキリしない」
このようなお腹の不調が続き、日常生活に支障を感じてはいませんか?検査をしても異常がないと言われ、一人で悩みを抱えている方も少なくないかもしれません。
こんにちは、2025年10月に板橋区成増に開院する「成増駅前内視鏡内科健診クリニック」です。私たちは、こうしたつらい症状の原因を丁寧に探り、患者様一人ひとりに寄り添いながら、皆様が「安心・安全・笑顔」で毎日を過ごせるようサポートすることを目指しています。
このページでは、過敏性腸症候群(IBS)について、その症状や原因、そして当院でご提供できる検査・治療について、分かりやすくご説明します。
過敏性腸症候群(IBS)とはどのような病気ですか?

過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome: IBS)とは、大腸カメラなどの検査を行っても、がんや炎症といった目に見える異常が見つからないにもかかわらず、腹痛や腹部の不快感を伴う下痢や便秘などの便通異常が、慢性的に続く病気です。
命に関わる病気ではありませんが、症状が日常生活の質(QOL)を大きく低下させてしまうことがあります。ストレスを感じると症状が悪化しやすいことも特徴の一つで、近年、患者数が増加していると言われています。
過敏性腸症候群の症状は?
主な症状は、腹痛と便通の異常です。排便によって腹痛が一時的に和らぐ傾向があります。
症状の現れ方によって、主に以下のタイプに分けられます。
下痢型 | 突然の強い便意と、水のような下痢が主な症状です。 |
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便秘型 | 兎の糞のようなコロコロとした硬い便になり、強くいきまないと出ないのが特徴です。残便感もあります。 |
混合型 | 下痢と便秘を交互に繰り返します。 |
分類不能型 | 上記のいずれにも当てはまらないタイプです。 |
その他、お腹がゴロゴロ鳴る、お腹が張る(腹部膨満感)、ガスが溜まりやすいといった症状を伴うこともあります。
過敏性腸症候群の原因は?
過敏性腸症候群のはっきりとした原因はまだ完全には解明されていませんが、一つの原因ではなく、複数の要因が絡み合って発症すると考えられています。
ストレスや不安
脳と腸は自律神経を介して密接に関連している(脳腸相関)ため、精神的なストレスが腸の知覚過敏や運動異常を引き起こすことがあります。
生活習慣の乱れ
不規則な食事、睡眠不足、疲労などが自律神経のバランスを乱し、症状の引き金となることがあります。
腸内環境の変化
腸内細菌のバランスの乱れ(ディスバイオーシス)が関与している可能性も指摘されています。
感染性胃腸炎
感染性胃腸炎にかかった後に、IBSを発症するケースもあります。
過敏性腸症候群の検査・診断方法は?
「このつらい症状は、本当にただのIBSなのだろうか」「何か重い病気が隠れていたらどうしよう」といったご不安を解消するため、まずは丁寧な問診で症状や生活習慣について詳しくお伺いします。
その上で、他の病気の可能性を除外(鑑別診断)するために、必要な検査を行います。特に大腸がんや炎症性腸疾患など、似た症状を示す他の病気を見逃さないことが非常に重要です。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
板橋区にお住まい・お勤めの方々が安心して検査を受けられるよう、当院では苦痛を最小限に抑える内視鏡検査を導入しています。ご希望に応じて鎮静剤(静脈麻酔)を使用し、ウトウトと眠っている間に検査を終えることが可能です。「成増で大腸カメラは苦しいのでは…」とご不安な方も、ぜひ一度ご相談ください。粘膜の状態を直接観察し、他の病気がないことを確認することで、安心して治療に進むことができます。
その他の検査
症状に応じて、血液検査、腹部超音波(エコー)検査などを行う場合もあります。
当院は成増駅前の立地で、健診や人間ドックにも力を入れています。もし健診で異常を指摘された場合や、胃の不調も気になる場合には、胃カメラ(上部内視鏡検査)も同日に行うことが可能です。お気軽にお問い合わせください。
過敏性腸症候群の治療方法は?
当院の治療方針
当院では、画一的な治療ではなく、患者様一人ひとりの症状のタイプ、ライフスタイル、そしてお悩みに合わせて、最適な治療法を一緒に考えていきます。
生活習慣の改善指導
症状を悪化させないためには、まず生活習慣を見直すことが基本となります。食事の内容(低FODMAP食など)や摂り方、適度な運動、十分な睡眠時間の確保など、無理なく続けられる具体的なアドバイスをいたします。
薬物療法
生活習慣の改善だけでは症状がコントロールできない場合には、お薬の力を借ります。腸の動きを整える薬、便の硬さを調整する薬、過敏になっている腸の知覚を和らげる薬、漢方薬など、症状に合わせて適切に処方します。
不安に寄り添う対話
私たちは、病気の治療だけでなく、患者様の心のケアも大切にしています。どのような時に症状が出やすいか、何に不安を感じているかなど、丁寧な対話を通じてお気持ちに寄り添います。お薬を出すだけでなく、症状と上手に付き合っていく方法を一緒に見つけ出すことで、根本的な改善を目指します。
IBSの症状をコントロールし、日々の生活の質を高めることは、成増地域の皆様の「健康寿命の延伸」に貢献するという当院の目標に直結します。つらい症状を諦めずに、一緒に改善への一歩を踏み出しましょう。